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フィラリア症

フィラリア症について

私がフィラリアを運びます

犬糸状虫症と言われるフィラリア症とはどの様な病気なのか?

病院の先生に聞いても理解するのは、なかなか難しいと思います。
「蚊に刺されないように気をつける」くらいしか思いつかないと思います。

文章で読んでいただくと少しは理解しやすいかと・・・

まず確認しておきましょう、

フィラリアに感染する条件として、フィラリアに感染した動物から吸血した蚊に刺されなければ感染しません
フィラリア症の症状は末期に成るまで「急性の症状を除いて」
ほとんど症状が無いので発見が遅れることが多いのです。

症状が出た時にはすでに末期で根治治療ができない状態になっている事がほとんどです。


フィラリアはどこから来るのか?

蚊によって運ばれてきて、その蚊に刺されると感染します。

ただ・・・よくある間違いが、
蚊のすべてがフィラリアを持っていると考えている方がいますが、生まれたばかりの蚊にフィラリアはいません。

つまり、フィラリアに感染している犬の血液を吸って初めてフィラリアを感染させる事が出来る様になるのです。

蚊の一生の中でフィラリア症に感染した犬に出会わなければ、最後までフィラリアを感染させることはありません。
フィラリアに感染している犬のミクロフィラリアを人工的に他の犬に感染させても、そのミクロフィラリアは、発育できないで死滅してしまいます。

必ず蚊(中間宿主)の存在が必要なのです。
 

フィラリアの生態

それではフィラリアの生態を確認しましょう。
犬の肺動脈内に寄生している親虫の事を犬糸状虫または、犬フィラリア虫と言います。

その親虫(♂18㌢・♀30㌢)が生んだ子虫のことを
ミクロフィラリア(体長300μm)=第1期子虫と言います。
生まれた動物の体から出ない限り(蚊に吸われない限り)、第1期子虫のままで終わります。
寿命は2年くらいです。
(ミクロフィラリアは脱皮を繰り返すごとに1期ずつ名前が変わっていきます。)

ミクロフィラリアは日中は犬の体の中心部に集まっていて、
夕方になると(蚊の活動が活発になる時間帯)
血流に乗って皮下の血管に移動して蚊に吸われるのを待ちます。 
その後、蚊に血液と一緒に吸われることによって
第2期から第3期(蚊の体内で2度脱皮)までの2週間を蚊の体内で過ごします。
ミクロフィラリアは親虫から生まれて、一旦蚊(中間宿主)に吸われて蚊の体内で
第3期子虫まで発育しないと、新たに犬に感染・成長できないのです。

これで犬への感染体制が整いました。
次に蚊が犬の血液を吸ったときに、首尾よく犬の皮下に入り込むのです。
犬の体に入るときは第3期子虫の状態で感染します。
この時、蚊が他の動物を吸血したら?
猫、フェレット、などにも感染します。

人間だとしたら!?

侵入してもほとんど免疫機構で死滅してしまいますが、
ごくまれに免疫攻撃を耐えて、肺に病変部を形成した報告もあるようです。
ただ、犬の体の中での様な発育はしません。

犬の皮下に入り込んだ第3期子虫は犬の皮下から筋肉までを移動する間に、
2度脱皮をして第4期子虫から第5期虫へと成長します。
第5期虫(成虫)は、近くの静脈血管へ入り込み血液の流れに乗って
心臓にたどり着き肺動脈へ移動して、3ヶ月かけて親虫となるべくさらに
成長していくのです。
脱皮が行われる時に、一時的にフィラリア子虫は、宿主である犬の体から免疫的な攻撃を
受けて半数は死滅するのです(残存率40%の調査結果があります)。

そして親となったフィラリア虫(♂18㌢・♀30㌢)は、最初に犬に感染してから
6ヶ月後にはミクロフィラリア(第1期子虫)を生むのです。


 

犬の体にどの様な影響を及ぼすのか?

犬糸状虫やミクロフィラリアからは排泄物が犬の血液内に排出されます、
またミクロフィラリアやフィラリア虫(親虫)の死骸は犬の体に炎症反応を起こさせます。

その成分は異物タンパク質でそれを処理しようとして、犬は体の中で抗犬糸状虫抗体を
作り出します。
親虫は肺動脈に寄生しているので、特に肺動脈付近に血管の
病的変化(血管の拡張・肥厚・狭窄)が強く現れます。

その異質タンパクの一部は全身の血管内に沈着して血管内膜炎を起こすことも少なくありません。
その血管病変が体のいろいろな臓器の慢性的な変化を起こさせるのです。

特に肺動脈が詰まりやすくなり、呼吸が苦しくなったり、肺動脈に血液を送る右心室の不全を起こしたりします。

大量に寄生していると肝不全を起こして腹水がたまったりします。
 

フィラリアの予防と治療

フィラリアに感染しないようにするためには、当然ながら予防薬を
与えることです。
決められた期間投与するとほぼ100%感染を防ぐことができます。

フィラリアの予防薬は、数社から発売されていて、

  • 錠剤
  • チュアブル(ジャーキー)
  • 粉剤
  • 液体の点着薬(皮膚に付ける薬)

いろいろありますが、効果に違いはありません。
成分としては数種類あり、
それぞれ先程の脱皮を繰り返していた第1期~第5期子虫の
どの時期の子虫に効くかが違います。第3期から第5期までに効くもの
第3期から第4期までに効くもの、成分によって違いがあります。
重要なのは予防薬を投与すると、ほぼ100%予防出来ますので、
獣医師に指示された期間投与する事が大切です。
飼い主さんの勝手な判断で蚊が居なくなったから予防薬をやめると
感染してしまう事にもなりかねません。

感染は血液検査ですぐわかります。
もし感染していても、症状のないうちであれば
その後の感染を防ぐ(予防薬を投与する)事で
今以上に新たな感染を防ぐ事によって虫の寿命(ミクロフィラリア2年、成虫5年)が来れば、元の状態を取り戻すことも、可能です。

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